VTuberグループ“ホロライブ”の5期生である獅白ぼたんが主宰する「ストリートファイター6」の大会、『獅白杯2nd』が10月13日、14日にかけて開催された。
14日に開催された上級の部では、甘鬼ぷるるが見事、優勝を飾る。
その一方で、ファン太vs柊ツルギ戦ではまさかの展開を迎えたのち、それが伝説となり大きな話題をかっさらう結果に…
獅白杯2ndの迷試合⁈
10月14日に開催された獅白杯2nd上級の部で、古くからの格ゲーファンも歓喜する伝説が生まれた。
今回の獅白杯の大会概要は、招待枠と公募枠4人づつ、8人が参加する。
1回戦で勝った者は、ウィナーズトーナメント。2本先取で勝ち上がる。
一方で、1回戦で負けた者はルーザーズトーナメントになり、1本先取で勝ち上がり、ウィナーズトーナメントで勝ち上がった者と最終的に戦う。
この獅白杯2nd上級の部で起きた、まさかの迷試合がこの日、最大のハイライトになった。
ファン太 vs 柊ツルギ、伝説の1戦!
共に1回戦敗退となり、ルーザーズに回ったファン太と柊ツルギ。
ルーザーズ2戦目で戦うことになった2人は、良きライバルでもある。
そして、お互いに絶対に負けたく無い相手と豪語する。
しかしそれは、お互いにちゃんと認め合っているからこその良きライバル関係であるのはいうまでも無い。
そんな2人だからこそ、生まれた迷試合なのかもしれない…
柊ツルギは、ケン。対してファン太は、エドモンド本田を使う。
始まった瞬間、無言で、お互いの真剣さが伝わる。
互いの動きをしっかり見合い、集中がひしひしと画面越しでも目にとれる。
まさしく、互角…のはずだった。
残り時間70秒を切って、お互いの体力も半分を切り、いよいよか…!
というその時…迷勝負の様相に!
残り時間65秒に差し掛かろうかという時、ツルギが操作するケンが、波動拳を放つ…これが始まりだった。
ここから残り12秒になるまで、ケンは波動拳を撃ち続けたのだ。
ファン太:スト6プロフィール
合計165発の波動拳
波動拳を撃ち続けるツルギ。
その後…残り時間が12秒になった瞬間、残り体力ゲージが負けていたツルギが攻勢に出る!
しかしそれをファン太は見事に返り討ちにした結果…タイムアップでツルギは敗戦。
2戦目こそは!
と、思われたがなんと2戦目も同様に波動拳を多用したツルギ。
名勝負ならぬ泥試合とコメント欄で言われてしまう。
ツルギ視点では、167発と言われていた波動拳の数だったが、獅白ぼたん視点の切り抜きにて、正確な数字が割り出されていた。
正確な波動拳の数は165発であったことが判明している。
2戦目は、ファン太の方が体力ゲージが若干少なく、逆転の一手をどこかのタイミングで作り出さなければいけなかった。
それは残り10秒!
ツルギの波動拳の嵐、163発目。
ファン太の本田は、SA2のスーパー頭突きを放つ。
しかしそれはツルギも読んでおり、しっかりとガードする。が、ファン太はそこからしっかりと畳み掛け見事に逆転!
残り時間的にもツルギに反撃の時間は無く、そのままファン太が勝ちをさらって行く。
対戦時間のほとんどを波動拳に使うという…驚きの展開を魅せた。
人気ストリーマーが集い、総視聴者数10万を超える大会で、前代未聞の迷試合となる1戦だった。
ファン太とツルギの因縁
ファン太とツルギにおいて、この因縁は…2023年の12月に遡る。
2人の出会いは、VCR GTA2。
ここで、「お肉の組」というギャングで共に戦った仲である。
更には、ルーザーズで2人が勝ち上がった先にいるのは、この「お肉の組」のボスだった赤見かるびである。
しかしこのVCR GTA2では、2人は共に戦った仲というだけで、今ほどのライバル関係ではない。ファン太とツルギのライバル関係が構築されていったのは、他でもないストグラである。ストグラの中で最初に出会った2人は釣りを楽しんだ。
そこで、ファン太扮するシャンクズは、新人ツルギに街を楽しむ為に会うべき人物の名を挙げていく。
そうしてアドバイスを受けたツルギは、ストグラを申し分なく楽しむ事が出来た。
そんな中で、シャンクズ(ファン太)とツルギは、いつしか口プ(口喧嘩)をする様になり、お互いに張り合う様になっていく。
中でもハイライトはストグラの歌姫、うさぎさんに関する張り合いが繰り広げられ、それが2人の仲の象徴的場面になった。
そして…そんな因縁はより深い物へとなっていく。
2024年5月に開催されたスト6のCRカップ(Crazy Raccoon Cup STREET FIGHTER 6 Vol.4)にて、ツルギに勝利する為に本田を磨き上げたとまで豪語するファン太。
ここでもファン太は配信そっちのけで真剣になり、無言で闘かう。
この時、先に1本ツルギに取られたものの、残り2本はファン太・本田に軍配が上がる。
それ以降、ファン太はツルギにマウントを取り続け、これが2人の最大の因縁となった。
ちなみに、この因縁の前の第3回のCRカップで初めてエントリーされたファン太は、急ピッチで仕上げたのがE・本田である。
最近では本田でのマスター帯に限界に感じているらしく、キャラ変更を考えているのだとか…
名言、再誕!
獅白杯2ndで、ファン太視点では迷試合を展開させる事になったが、勝ちを挙げた瞬間…格ゲー界の名言が飛び出し、一部界隈では大いに盛り上がった。
その名言とは、10年以上前に放たれた、伝説の一言。
獅白杯2ndの最後のハイライトでも、切り取られた。
更には、獅白杯2nd出場者の切り抜きでも使われるなど、今大会最高のハイライトといえる場面になっている。
「こういうゲームじゃねぇから!」
ファン太は、ツルギに勝った瞬間…
『シャアァァ!ざまあみやがれ!そういうゲームじゃねぇから!!』
と、強く言い放つ。
そして、この因縁を制したファン太は、「気持ちいい…」と余韻に浸っていた。
元ネタは「こくじんvsウメハラ」の1戦!
一部界隈がざわついたのは…「そういうゲームじゃねぇから」と言ったファン太のセリフである。
この言葉は、ツルギのコーチだったこく兄が言った名セリフ。
10年以上前…格ゲーの神、ウメハラとの1戦。
攻めるこくじん(こく兄の当時のHN)だったが、一方ウメハラは慎重に逃げの一手。
結果として攻め続けたこく兄が勝ち、格ゲーの神と崇められているウメハラに対して、言い放ったのが「こういうゲームじゃねぇから!」という捨てセリフ。
そして、この発言の後、こく兄はしっかりと炎上したという…
今でも、こく兄を語る上では外せないエピソードとなる。
まとめ
今回のファン太vsツルギの1戦以外にも、熱い闘いは沢山あったのだが…
結果的に全てを持っていってしまった“波動拳 165発”事変。
今後、再びツルギに対してファン太のマウントは続く…
そして今回の1戦を受けて、新たなスト6企画が動き出しそうな気配もあり。
まだまだファン太と柊ツルギの因縁は続く事が予想される。
果たして‥2人の決着は、いつか着くのだろうか…
画像出典:「宿敵ツルギの大胆な戦略により獅白杯に伝説を残したファン太【ストリートファイター6】」サムネイルより