サッカー選手の松井大輔氏の公式YouTubeチャンネルで、サッカー選手の海外移籍のリアルを語る動画が公開されました。
7月から、本格的に移籍のシーズンに入る欧州サッカー。
当然のことながら、今年の移籍シーズンでも海外に挑戦する日本人選手は現れることでしょう。
そんな海外移籍について、自身の経験を基に松井大輔氏がリアルな選手目線での移籍を明らかにしました。
松井大輔が語る、海外移籍の裏側!
松井大輔は、フランスで「ルマンの太陽」とまで称された程の功績を残し、常に挑戦をし続ける現役のサッカー選手です。
2000年にキャリアをスタートさせた松井大輔はこれまでの現役生活で、フランスで通算4チーム、ロシア、ポーランド、ブルガリア、ベトナムと長い海外経験と共に、現在はY.S.C.C.横浜でフットサルとサッカーを両立させています。
そんな長い海外経験の基、移籍のリアルを語っています。
欧州サッカーはこれからが移籍シーズン
日本の移籍シーズンは、年間のシーズンが終わった後に本格化されます。
一方、現在のサッカーの本場でもある欧州は、この7月8月がシーズンオフで本格的に動き出し、移籍が活性化されるのです。
シーズンオフで試合がなくても、贔屓のチームの補強で来シーズンの成績が変わってくるため、大きな注目を集めるのが、このストーブリーグ(※移籍シーズンの総称)。
そんな移籍を、松井大輔が自身の経験を踏まえて、移籍シーズンのリアルを明らかにしました。
移籍について
そもそも移籍とは、どういうものなのか…
その仕組みついて、紐解いていきます。
海外移籍をする場合、大前提として選手にオファーが届きます。
そのオファーは代理人がいる場合は、代理人へ。
いない場合は、チームに連絡が来ます。
ちなみに、選手が移籍を志願すると、マーケット(移籍市場)でリストアップされ、移籍を望んでいることが他チームでも知る事が可能です。
チームとの契約が満了すると、所属元のクラブには移籍する際にお金は入りません。
松井大輔が語るには、欧州はお金に関してはとてもシビアで、契約を更新せず移籍最終年になると、試合に出さないという厳しい状況に陥ることもあると語っています。
あくまでも選手は商品であり、商品価値のない選手は試合に出さない、というのが欧州では当然にしてあるとのこと。
ただ、非常に興味深いのは、選手目線として語っている点です。
移籍金をゼロで出ると、ごくたまに本来移籍金として払うつもりだったお金が選手に入ってくるケースがあるとのこと。
そもそも、選手の移籍というのは、有名な選手ではなくとも、それなりに実力がある場合でも軽く億は超える巨額のお金が動くもの。
そのお金が抑えられるとなれば、チームはその分選手に分配する、という稀なケースもあるとのこと。
移籍金と年齢
移籍金の金額は、年齢によって如実に変化が生じます。
しかし欧州サッカーにおいて、移籍金の高さは年功序列ではありません。
むしろその逆、若ければ若いほど高くなる傾向にある様です。
普通に考えれば、選手の絶頂期である20代半ばの選手を買うよりも、すでに若くて実力のある10代の選手を買えば、長く絶頂期を維持でき、それだけの期間活躍する事ができるので、当然価格は上がる。
それが理由で、お金を多く持つビッグクラブは、安いお金でまだ目が出てない(実力的に未熟な)若い選手を買ってきて、期限付き移籍や共同保有という形で、他クラブや下部組織で試合に出し経験を詰ませ、有力な選手に育てる。
そこで、クラブに必要な選手に育てば、トップクラブに所属させ、その水準に満たなければ他クラブに売る。
というのが、今の大きな流れのひとつとも言えます。
ちなみに、お金がない小さいクラブは、基本的に選手を安価で買って、実力が付いたら売って、お金を生み出すというのが、セオリー。
これが主なサッカークラブの、選手に関するお金の事情です。
現在、ビッククラブに所属する日本人選手も増えており、動画でも挙げられておりますが、久保建英選手や板倉滉選手が、ビッグクラブの育成ケースに当てはまっていることも紹介されています。
移籍金って?
動画では深く語られませんでしたが、多額のお金が動く移籍金とは、移籍に関してオファーしたチームが、欲しい選手を買う為に所属チームへ払う移籍補償金の事を指します。
一時期は、移籍違約金などと言われていました。
現在欧州では、チームとの契約が切れた時点でフリーとなり、チームを変える時に移籍金は発生しません。
一方で、所属チームとの契約が残っている場合は、オファーを出したチームは、オファーした選手の所属クラブに、残り契約年数の補償をする、それが移籍金となっているのです。
チームは選手の価値を図るのに、その移籍金を設定します。
絶対に出て欲しくないスター選手の場合は、お金を積まれて簡単に移籍出来ないように、高額の移籍金を設定するのです。
選手が選ぶべきクラブとは?
松井大輔が語る海外移籍、選手はどこまで口が出せるのか…
その内容に関しても、詳しく語っています。
しかし選手が最終的に選ぶべきクラブは、環境面やお金よりも…
まず、監督が自分を欲しがっているのか…
それが重要だと語ります。
特に海外の場合は、使う使わないの情報ははっきりと言ってくるので、それが大きな移籍の決断の要因となる。
そんな選手目線の移籍の話が、この動画ではたくさん明らかにされています。
そして動画のラストでは、そんな松井大輔のこれまでの経験を、移籍の目線で明らかにされる次回予告が登場。
フランスで「ルマンの太陽」とまで言われ、評価を高めた男の海外での経験はどういうものだったのだろうか…
次回更新も、期待が高まる!
画像出典:「【海外移籍】移籍を繰り返してきた松井大輔が見た移籍のリアル!」サムネイルより
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