【トップランキングScience】勇敢な土星の探査機カッシーニ!20年に及ぶ探査で分かったこととは?

広い宇宙の中で、太陽系は家族のような存在です。
その中で、今回はYouTubeチャンネル「トップランキングScience」が取り上げた土星の探査機カッシーニについてご紹介します。

土星について、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
リングが綺麗・地球から遠いなどさまざまあることでしょう。

決して現代人が訪れることのできない土星を、カッシーニはくまなく調査して地球に報告してくれました。
それでは実際の探査活動を見ていきましょう。

YouTubeチャンネル「トップランキングScience」を紹介

まず最初にYouTubeをチャンネル「トップランキングScience」を紹介します。

【トップランキングScience】

設立年月日2019年4月22日
登録者数17.3万人(2022年10月現在)
ジャンルバラエティ

登録者80万人超えのYouTubeチャンネル「トップランキング」の姉妹サイトとして2019 年に誕生しました。
YouTubeチャンネル「トップランキング」は、常に最新のニュースから新しいものを、多くの人に興味を持ってもらえるように動画制作しています。

トップランキングの最大の特徴は、説明の分かりやすさにあります。
難しい歴史ネタも分かりやすく解説しています。

宇宙ネタも数々扱う

カッシーニ・ミッション-土星の探査

YouTubeチャンネル「トップランキングScience」は、宇宙ネタも数多く扱っています。
今回ご紹介するカッシーニについても、堅苦しい話なしで分かりやすく解説しています。
皆さんが知っている土星や土星の衛星について知見を広げ、さらに興味を持ってもらいたいと動画が作られました。

近いようで、決して人類が足を踏み入れることができない土星。
カッシーニはそんな私たちに、美しい土星や、あっと驚く情報をたくさん届けてくれました。
YouTubeチャンネル「トップランキングScience」では、地球と土星の架け橋になってくれたカッシーニの活動を余すことなく伝えています。
土星のことを知らない人は土星に興味を持ち、土星が好きな人はもっと好きになる。
そんなチャンネルです。

カッシーニとは?

カッシーニとは土星や土星の衛星を探査を目的とし、1997年に打ち上げられました。
その重さは2.5トン。つ
かなり大きいサイズですよね。
時速は約12万キロという、想像を絶するようなスピードで土星起動を目指します。

他の天体の協力も得る

カッシーニが土星軌道に向かうためには、他の天体の協力が必要不可欠でした。
なぜならカッシーニの重量は2.5トンと重く、加速するためには他の天体の重力が必要だったからです。
他の天体の重力を借りて加速することを、スイングバイといいます。
カッシーニは、金星・地球・木星の協力を得てぐんぐん加速し、土星軌道へ向かいます。

到着には〇〇年かかった

金星・地球・木星でスイングバイをしたカッシーニはついに土星軌道に到着します。
到着した時、地球は2004年。
1997年の打ち上げから、実に7年の月日が経過していました。

一度金星軌道に入るなど遠回りしたものの、7年もかかったのは驚きますよね。
しかし、それもそのはず。
地球〜土星までは約15憶kmの距離があります。
時速12万キロというとてつもないスピードで土星に向かったにもかからず、7年も時間を要するのです!
宇宙の広大さを実感しますね。

きっと土星に行くだけでも、クタクタになったであろうカッシーニ。
しかし、カッシーニの仕事はここからが本番です。
土星軌道に入ったカッシーニは、土星の衛星から探査を開始します。

土星の衛星の探査開始

土星軌道に入ったカッシーニは、土星の衛星の探査から始めます。
まず、最初に探査したのは「ヘーベ」です。
へーべは土星からはとても離れたところになり、土星の自転とは反対方向に回っている。
恐らく土星は昔はカイパーベルトにいたが、土星の重力に負けて衛星になった
と考えられています。

エンケラドゥスも入念に探査をする

カッシーニは、衛星「エンケラドゥス」も探査しています。
エンケラドゥスは地下から間欠泉が吹き出ており、水柱に高さは250kmにも及ぶのが特徴です。

カッシーニは、水の成分を調べるために思い切って水柱の中を通過します。
その結果、水柱には水素・メタン・ガス・有機化合物が含まれていることが分かりました。
さらに、エンケラドゥスの内部には海があることも突き止めます。
エンケラドゥスの上層部は非常に冷たいはずですが、内部に入っていけば行く程温度は高くなるのです。

そして液体の水・熱・ガスがあるということはエンケラドゥスにも生命体がいる可能性が期待されています。
NASAの科学者も「エンケラドゥスは地球以外でもっとも生命体に適した環境にある」と言っていますが、生息していても微生物程度との考え方が有力です。
今後の進化に注目ですね。

生命体がいる可能性がある衛星は他にもある

土星にはもう1つ生命体の可能性がある衛星があり、それはタイタンです。
タイタンは表面に液体メタンの海が存在しているだけではなく、地球と同じように大気が存在していています。
カッシーには、タイタンを調査するため、着陸機ホイヘンスを向かわせました。
ホイヘンスのおかげでタイタンの内部の映像の撮影に成功し、大気の成分を知ることができたのです。
タイタンの天気は暴風もなく住みやすい環境のため、近い将来地球人が住めるかもしれませんね。

カッシーニはこれ以外にも、土星衛星20個の探査と新しい衛星7個の発見に貢献しました。
土星は2022年10月現在で82個の衛星を保有しており、これは木星の79個を上回り太陽系最多です。
今後、まだまだ新たな衛星が発見される可能性もありますね!

いよいよ土星の探査開始

衛星の探査を終えた後カッシーニはい良いよいよ土星を訪問します。
土星の公転周期は29.2年です。
カッシーニは20年に渡り土星を探査したので、
季節の移り変わりも春・夏・冬と見ることができました。
これにより、土星は時々荒天になることが分かったのです。

また、土星の北極部分では何百年も嵐が吹き荒れているのも特徴です。
この嵐により正六角形の模様が浮かびあがり、
その大きさは直径25000km。
地球が2個すっぽり入る大きさです。
地球が簡単に2つも収まる大きさ……。
いかに大きいか、イメージただけましたでしょうか?
カッシーニの観測中、この六角形は青色から黄色へと色を変えました。

土星のリングの構造は?

土星のリングは、地球にはないものでとても魅力的ですよね。
この土星のリングは、いっけん一枚の板のように見えますが実際の構造はどうなっているのでしょうか?

実は、土星のリングはいくつかの層が連なることで形成されています。
中にはリングの幅がせまく非常に暗いものもあります。
カッシーニはそのような見つけにくいリングの存在も教えてくれました。

リングの成分

土星リングの成分は、まだはっきりとは分かっっていないのが現状です。
ただし、一部は衛星エンケラドゥス間欠泉の噴出物から形成されていることが判明。
また、輪の形成の時期はこれまで太陽系形成の際にできていたと考えられていたが、約1億年前に形成されたこともカッシーニの探査ではっきりしています。

グランドフィナーレを迎えるカッシーニ

研究者たちは、カッシーニをこのまま飛ばせ続けて土星や生命体がいる可能性のある衛星に大きな損害があることを危惧。
そうすることはできないので、カッシーニを土星の大気圏に送る必要がありました。
それが、グランドフィナーレです。
カッシーニは土星と土星に最も近い衛星の間に飛び込み、どんどん降下しながらその周りを周り始めます。

その間にもカッシーニは、いくつもの写真を地球に送り続けます。
その中でもっとも有名なのが「地球がほほ笑んだ日」と名付けられた、地球・木星・金星が1枚の写真に収まった写真。
とても神秘的ですね。

そして2017年9月15日。
カッシーニとの通信が途絶えます。
20年にも及ぶ長い長い旅でした。
もしカッシーニに感謝の言葉を伝えることができるならば
「ありがとう、カッシーニ。お疲れ様」
そう言いたい気持ちです。
地球と土星・土星の衛星をつないでくれたカッシーニは、これからも語り継がれるがれることでしょう。

出典元:「カッシーニ・ミッション-土星の探査」サムネイルより

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