三苫薫がヤバイ!
2022カタールW杯で一躍ブレイクし、その後の活躍が神がかってると世界で話題になっている三苫薫。
欧州サッカー界を席巻中である。
そんな三苫薫、彼の何が凄いのか…
ドリブルなのか、シュートなのか、サッカーIQの高さなのか…
これまで日本人が到達できなかった高みへ…
三苫薫が、過去にその秘密をYouTubeで語っている!
三苫薫の市場価値が高騰!
三苫薫は、1997年生まれの神奈川県出身のプロサッカー選手。
川崎フロンターレでプロのキャリアをスタートさせ、わずか1年でプレミアリーグに移籍。
代表歴が浅かったため、労働許可証の発行が出来ずに1年間はベルギーのジュピラー・プロリーグでレンタル修行。
その後、2022年の夏に復帰し、今最も熱いイングランド・プレミアリーグのブライトンFCで主力として活躍している。
そんな三苫薫のカタールW杯後の活躍が、まさにモンスター級だ。
もっぱら最近では、リヴァプールキラーとしてゴールを挙げている。
今では、三苫薫がどのビッグクラブに移籍するのか…
もっぱら話題は、その噂に終始している。
1年ほど前、森保JAPANでは戦術がない、戦術三苫だと皮肉を込められて批判されていた。
しかし今では、それが日本の武器になり、今ではプレミアリーグでも指折りの良いサッカーを展開しているブライトンの武器として、戦術三苫状態になっている。
少しのスペースでも三苫にあると、ボールはそこに集まってくる。
三苫がボールを持てば、何かやってくれる予感が漂う。
ボールを持つだけで、高揚感があるのだ!
三苫薫は、欧州だけでなく、世界のサッカー界に衝撃を与えている!
三苫薫のプロフィール
名前 | 三苫薫(ミトマ カオル) |
生年月日 | 1997年5月20日 |
所属 | ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC (2022-23シーズン) |
身長 | 178cm |
出身 | 神奈川県川崎市宮前区鷺沼 |
ポジション | MF / FW |
利き足 | 右足 |
三苫薫の経歴
1997年生まれの三苫は、兄の影響でサッカーを始めたのが最初となる。
神奈川県川崎市出身の三苫は、そのまま地元のサッカークラブであるクラブさぎぬまSCを経て、川崎フロンターレU-10へと入団。
その後、高校卒業までは川崎フロンターレの下部組織に所属、しかしその後は入団せずに筑波大学へと進学。
筑波大学では、体育専門学群、サッカーコーチング研究室を専攻。
高校まではプロの下部組織で実力を磨き、大学では知識としてサッカーを深く知っていく。
そして有名なのは、筑波大学の卒業論文。
サッカーのドリブル、1vs1に対する情報処理についての論文を提出。
この際には、頭部に小型カメラを着けて徹底的に研修していたとのこと。
筑波大学の卒業を間近に、三苫は2020年に川崎フロンターレとプロ契約を締結。
筑波大学在籍時に、三苫はU-22などの日本代表は経験。
ちなみに、大学卒業時にここで初めてプロ契約という形になるが、三苫は高校生の頃から川崎の特別指定選手として試合には出場している。
トップチームデビューは2019年。
2020年2月に正式に川崎フロンターレに入団し、開幕戦でJ1デビューとなる。
そこから約1年、2021年の夏にブライトンで海外移籍。
2021-22シーズンは、ベルギーのユニオン・サン=ジロワーズにレンタル移籍。
2022-23シーズンは、プレミアリーグ、ブライトンに所属している。
代表歴は、五輪のU-24日本代表を経て、2021年の11月にA代表デビュー。
三苫薫の特性
三苫薫の特徴は、利き足が右で左サイドを主に主戦場としている。
それ故、三苫最大の武器は左サイドから中へのカットイン。
2023年1月21日のブライトンvsレスター戦のプレミアリーグで、まさにその持ち味を発揮した。
左サイドでボールを持つと、三苫のドリブルを注意してスペースを開けて守備するレスターDF。
しかしそれを逆手に取った三苫は、いつものカットインをせずに中央にドリブルをする。
すると、ゴール右隅にボールを柔らかく蹴り込み、放物線を描いてゴールネットを揺らしている。
このゴールの形は、世界のトッププレイヤー達が多用する形ではあるが、そこに日本人が並んだのだ。
三苫の凄みがマジマジと現れたレスター戦のゴールだった。
その次の、FAカップ戦のリヴァプール戦で魅せたゴールも圧巻で、ダブルタッチはこれまでの日本人には到底出来ない様な、世界のトッププレイヤー並みの落ち着きを見せたスーパープレーを披露。
三苫の凄さは、ドリブルからの展開だけではなく、どんな場面でも落ち着いてゴールへと迫れる強心臓も特性と言えるようだ。
三苫薫、ゴールを生み出す活躍の秘密がここにある!
そんな三苫薫の秘密は、圧倒的なゴールへの求心力だけではない。
もちろんドリブルも持ち味である。
三苫薫は、カタールW杯前いくつかのYouTubeチャンネルに出演し、ドリブルを徹底追及した番組に出演し、自身のプレースタイルを解説している。
言うなれば、自身の強みをしっかり三苫の言葉で解説しているのだ!
その貴重なYouTubeチャンネルの動画を紹介する!
これが三苫薫の秘密である。
伊東純也とドリブル対談!
YouTubeチャンネル「PUMA JAPAN」で伊東純也ドリブルとスピードについて語る!
2022年8月に配信された動画で、三苫薫は同じ日本代表のチームメイトである伊東純也と対談した。
スピードやドリブルに関する内容を、2人で語り合っている。
第一次森保政権、右サイドの伊東純也、左サイドの三苫薫と絶対的ポジションを確立させている2人。
そんな2人が様々な質問に答えるという内容だ。
一つ目の質問はスピードの質に関して。
伊東純也はぶっちぎりのスピードで抜き去っていくのが特徴である。
動画の中では謙遜していたが、50m程の距離を加速していく典型的なスピードスタータイプが伊東純也だ。
一方。三苫薫は、初速タイプである。
最初の加速で一気に抜き去っていくことに重きを置いている。
しかし30mもしたら、三苫はスピードは落ちていくと自身を分析する。
2つ目の質問では、確信をつく様な内容だ。
ドリブルの時のボールを触るリズムについて。
このやり方でも、2人には大きな差が見て取れる。
スピードで置いていく伊東純也は、最初のクイックフェイントで一気に抜き去っていくボールタッチを心がけている。
一方で三苫は、ボールタッチは基本的にアウトサイドしか使わないと明言。
これもポジションの差もあり、右足逆サイドという特性もあるのが影響している。
そして常日頃からアウトサイドでボールを触ることを意識していると語る三苫、まさしくFAカップのリヴァプール戦のゴールの裏付けがここにあったということになる。
リヴァプール戦のゴール
FAカップのリヴァプール戦のゴールは、エストゥピニャンのふんわりクロスを三苫は、右足で最初にトラップしている。
ちなみに、最初のトラップも右足アウトサイド。
そして、ここからの動きがまさしく三苫薫の圧巻のテクニックである。
右足のトラップで浮いたボールを、また右足でふんわりタッチ。
そこで再び浮いたボールを、再度右足アウトサイドでゴールに蹴り込んでいる。
三苫薫が活躍できる理由
三苫の最大の武器は、ドリブル、ゴール前の落ち着き、フィニッシュの精度。
挙げればキリがないほど、三苫の魅力を語れるだろう…
しかし1番の武器は、そのサッカーIQの高さでもある。
欧州サッカーで日本人が勝負する場合、持ち味を発揮するために何が出来るだろう…と考える。
しかし、それでは欧州サッカーでは中々通用しない。
その理由は長谷部誠の成功にも裏付けされている。
長谷部は、海外移籍した直後は攻撃的なボランチだった。
しかしそれが通用しないと、自身の武器を変え、どんなチームでも自分を必要とするプレースタイルに変化させていったのだ。
一方三苫の場合は、それでは無い。
三苫が活躍できる理由は、伊東純也との動画の中でも語られているが、常に選択肢を3つ4つ相手に持たせるプレーをしているのだ。
要するに、相手の動き方に対して自身が有利になる為に、常に後出しジャンケンになる様に動き方に幅を持たせている。
これは、三苫の持つ武器を拡張させている、ということ。
さらにいうと…
三苫最大の魅力は、サッカーIQの知見の広さで、様々な場面に対応できる再現力なのだ。
長谷部も同様に、チームが変わっても使われる再現性の高さが、欧州でプレーし続けられる要因である。
おそらく三苫も、今後どのチームに行っても、どんな監督に使われようとも左サイドで使われるはずだ。
それだけ、三苫のプレーの再現性が高い。
それが、三苫が活躍できる1番の理由なのだ。
ゲキサカでドリブル解説!
ゲキサカでも、三苫のプレーの極意を解説する動画が公開されている。
三苫の得意の形である、カットインなどを解説し、よりその真髄が知れるはずだ。
謙遜する姿も見せるが、三苫のドリブルの秘密がこの動画に隠されているかもしれない…
伊東純也との対談動画でも語っているが、よりロジカルにわかりやすい解説となっているのも特徴だ。
先に挙げた伊東純也との対談は、選手同士というのもあり、かなり専門的に感覚で話しているので、ゲキサカの方が素人は分かりやすいとも言える。
三苫が大学を選んだ理由
三苫薫は、高校生の後大学進学を選んでいる。
その理由も、実はYouTubeで語っている。
筑波大蹴球部のYouTubeチャンネルで、恩師との対談で大学時代を想起しているのだ。
詳しくは、下記リンク先の記事にて紐解いているので、是非チェックを!
気になる移籍先と、三苫薫のこれから
さて、ここまで三苫薫について、様々な視点から着目してきたが、やはり気になるのは今後の移籍先である。
記事執筆時点、2023年1月31日。
まだ移籍の可能性はあるが、この冬の移籍は可能性としては低い。
現状の好調を維持していく上で、ここでの移籍はとてもリスキーである。
Jリーグからの移籍ならまだしも、欧州のチームに所属していて冬の移籍は、シーズン途中でのポジション争いはかなり難しいのだ。
そうなると、現実的にはこの夏の移籍である。
果たして、三苫の選択は?
最後は簡単に、いくつかの可能性を探っていく…
三苫は、移籍しない。残留の可能性を探る!
サッカーファンとしては、若干寂しいが残留の可能性も十分アリと言える。
しかしその場合は、現存する主力陣の残留も必須条件だ。
おそらく、現在のブライトンのサッカーを続けていけば、十分CL(チャンピオンズリーグ)圏内でシーズンを終われる可能性もあるだろう。
もし来季、ブライトンがCLに出られるならば、逆に言ってしまえば、移籍はもったいないとも言えるかもしれない。
三苫が信頼され、三苫も信頼できるチームでCLを戦えるのは大きな経験と言えるはずだ。
ブライトンは、現在(2023年2月1日時点)で、プレミアリーグの順位は6位。
混戦のトップ争いの中にいるのだ。
そして、専門家筋では現在ブライトンは、プレミアリーグでも指折りの質の高いサッカーを展開している。
デ・ゼルビ監督の元、このクオリティを保ったまま来季もCLで戦えるのであれば、その経験は十分ビッググラブに勝るはずである。
移籍をするなら?
正直言って、今の三苫薫のプレーのクオリティは、世界のトップレベルと言っても過言ではないだろう。
その位、世界でも突出した存在と言っても間違いではない。
そうなれば…
移籍先には世界でも指折りのトップクラブを!と、つい想像してしまう。
しかし先ずは、同じイングランドのクラブというのは既定路線である。
いきなりバルセロナやレアル・マドリード、なんていう話はまず無いだろう…
スペインのビッグクラブは、青田買いでは無い限り、欧州での経験値が浅い選手は早々に取らないからだ。
三苫薫は、なんだかんだ言ってまだ欧州2年目である。
移籍先候補に上がるのは、ここ最近噂にもなっている、欧州のビッグ6行きが既定路線だ。
ビッグ6は、チェルシー、マンC、マンU、アーセナル、リヴァプール、トッテナムと言ったところ。
(今ではビッグ7とも呼ばれ、大資本が買収したニューカッスルが新たに台頭している。結果的に現在もニューカッスルは上位におり、この位置が来季以降も継続すれば、プレミアリーグはビッグ7が定着していくだろうとも言われている。)
戦力的にも、三苫が活躍できそうな所は、個人的にはリヴァプールあたり。
果たして…どうなるのか…
三苫薫の未来…
日本人初のバロンドール受賞も夢ではなくなりつつある…
と大それたことを言ってみたくなる…そんな選手が三苫薫だ。
今後の活躍が楽しみで仕方がない!
長年欧州サッカーを追ってきた筆者も、久しぶりにワクワクする日本人選手、それが三苫薫である。
画像出典:「【上達加速術#1】伊東純也×三笘薫|スピードは使い方が9割」サムネイルより
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