いよいよFIFAワールドカップ カタール2022の日本代表メンバー発表が近づいている。
その中で、いま、大きな話題となっているのが、前回大会のA代表キャプテンを務め、現在も所属クラブでトップフォームを維持し続けている長谷部誠に関する是非。
9月の代表合宿でも、その経験を落とし込む為に参加をしたことで話題を集めていた長谷部。
40歳を目前にした現在でも、欧州のトップクラブの中、優勝争いをするチームで主力に食い込む圧倒的な能力の高さを発揮する。
そんな長谷部誠が、いま、カタールワールドカップを戦う日本代表に必要なのか…
その是非を問う!
『サッカーダイジェストTV』で、長谷部誠の必要性が議論されている!
長谷部誠、彼は2022年で38歳の現役のサッカー選手だ。
筆者もしっかりと記憶があり、頭角を表したのは浦和レッズの攻撃的選手として。
ボランチとして下がり目のポジションであっても、攻撃的な姿勢で日本では知られていたのだ。
しかし、いま、欧州のドイツではCB(センターバック)を務めており、守備的な選手として使われている。
そう、長谷部誠はドイツに行って守備的なポジションにコンバートされているのだ。
サッカーの本場となる欧州のトップリーグで、本来の自信の持ち味ではなく、新しい能力を見出されて尚、トップフォームを維持し続けている。
これがどんなに凄いことか…
と。熱くなってしまったが、サッカーの情報誌、「サッカーダイジェスト」のYouTubeチャンネルの『サッカーダイジェストTV』でまさに、この長谷部誠に関する議論が行われている。
代表招集をすべきか、否か!?
事実、仮にここで選出された場合、サプライズ選出となる。
動画では、過去のW杯のサプライズ選出から特集している。
歴代のサプライズ選出一覧
- 1998年大会:小野伸二
- 2002年大会:中山雅史 秋田豊
- 2006年大会:巻誠一郎
- 2010年大会:川口能活 矢野貴章
- 2014年大会:大久保嘉人
1998年フランス大会
そもそも三浦知良や北澤豪らが船外となった時点でも、かなりの驚きがあった。
ドーハ組と呼ばれる前回大会の予選から日本代表の主力として活躍してきた選手たちだった。
そんな中選ばれたのが、当時18歳だった小野伸二だ。
若いながらも類稀なるテクニックを買われ、さらには今後の日本サッカーの収穫を担う存在として、2002年も見据えての選出だった。
2002年日韓大会
今回の長谷部のケースの可能性と同様に、日韓大会でも完全なるベテラン枠のサプライズ選出が大きな話題となった。
自国開催のW杯で、4年の歳月をじっくりとかけて、育成年代からA代表監督のフィリップ・トルシエが監督を兼任し、しっかりとチームづくりを行なってきた。
しかしその中で、長年代表から遠ざかっていた中山雅史と秋田豊が選出されたのだった。
ベテランの必要性
同じく、ベテランのサプライズといえば、2010年の南アフリカだ。
川口能活が、ベテラン枠でのサプライズ選出となっている。
過去、大きな期待が寄せられていたにも関わらず、予選敗退となってしまったのは、2006年ドイツ大会と2014年ブラジル大会である。
この2つのチームは、それまで全く招集されていなかったベテランのサプライズ選出はされていない。
ベテラン枠の採用…実際問題、森保ジャパンとなる今の代表に必要なのか‥?
事実既に川島永嗣と長友佑都がいる時点で、もうベテラン枠は要らないのではないか…
そんな声もある。
今回の長谷部誠は、過去の例を習ってサプライズ選出となるのか…
11月1日に行われる、カタール大会に臨むメンバー発表、このXデーに大きな注目が注がれているのだ!
長谷部誠が必要な理由
長谷部誠が欧州に渡ったのは、2008年の冬。
ドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクである。
加入初年度から、長谷部誠の伝説が始まっている!
ヴォルフスブルクでの珍事
長谷部は、初の海外挑戦となったヴォルフスブルクで、いきなり大きな功績を残す。
ブンデスリーガを制すのだ。
マイスターシャーレ(優勝カップと同意のもの、ドイツではお皿)を掲げている。
この時は、エディン・ジェコら、有能なストライカーが所属していた。
当然チャンピオンズリーグにも出場し、主力として活躍。
当時のポジションは、ボランチからサイドバックなどが主戦場となる。
しかし2011年に、レッドカードで退場したGK(ゴールキーパー)の代わりに長谷部がゴールマウスを守るという珍事が起きる。
しかも、結果としては負けたものの、好プレーを魅せていた。
ちなみに、長谷部のGK出場は、当時の欧州の5大リーグ(スペイン・イングランド・ドイツ・フランス・イタリア)で初めての日本人GKとなる。
臨時の珍事にして、歴史を作っている。
ボランチで出場を望み、ニュルンベルクへ
ヴォルフスブルクでは、長谷部は器用に様々なポジションをこなす。
しかし本職のボランチでの出場はなく、サイドハーフとして出場していた。
本来のボランチでの出場を求めて、長谷部は2013-14シーズンにニュルンベルクへと移籍する。
しかし成績不振で、長谷部も怪我をした影響で大きなインパクトは残せず。
チームも2部降格が決定し、長谷部は1年での移籍を余儀なくされる。
長谷部がレジェンドに!
2014年、現在の所属クラブでもあるアイントラハト・フランクフルトへ移籍する。
加入当初はボランチとしてレギュラーを獲得。
しかし、チームは低迷。
加入翌年となる2015-16シーズンは、途中に選手としても名手として名を馳せたクロアチア人、運命の監督ニコ・コバチが就任する。
ニコ・コバチが就任する前は、再びサイドバックとしての起用が増えるも、就任後はボランチに戻されている。
その後2部降格の入れ替え戦まで戦い、かろうじて残留を果たす。
2016-17シーズンは、ついに飛躍の年となる。
国内カップ戦のDFBポカールを準優勝。
そして2016年の10月の第9節、ついにボランチからリベロ、3バックの中央へとコンバートされる。
そこから3試合連続無失点となり、チームは上り調子になっていく。
いつしか長谷部は、フランクフルトでリベロとしてカイザーと呼ばれるようになる。
それに比例して、フランクフルトも上位に食い込み、ついに2022-23シーズンにはチャンピオンズリーグに挑んでいる。
フランクフルト加入直後は、2年契約を結び、それ以降は年齢的にも単年契約で更新されていた。
しかし2021年には、長期の大型契約を結んでいる。
これは、選手としてだけではなく、指導者としての道筋も用意してくれており、現役引退後もフランクフルトで仕事をし続けるという契約結んでいる。
これだけでも長谷部誠が偉大である証拠と言えよう。
そもそもドイツ人ではなく、アジア人にこれだけの手厚い待遇を用意されること。
異国の地で…
普通のサッカー選手であれば、30を過ぎて、トップフォームを維持し続けることが段々と厳しくなってくる。
特に、W杯を意識するとなれば余計にである。
だからこそ、自身のプレーの強度を落とさない為に、ある程度の年齢になると、国内に戻ってくるのだ。
欧州でやっていても、それなりには出来るが、プレー強度が高いので、気を抜けない。
勿論これはケガの話である。
そのため、勝手知ったるJリーグに帰還してくるのだ。
長谷部はそんな頃、キッパリと日本代表を2018年に引退する。
その後、セオリーとしては1年か2年で日本、もしくは自身のパフォーマンスに見合ったリーグに移籍するのが大抵の選手の筋道。
でも長谷部は、フランクフルトでずっと主力でい続けているのだ。
もはや、規格外である。
未だかつて、35歳以上で欧州5大リーグで主力だった日本人選手は居ない。
生ける伝説。それが長谷部誠なのだ!
こんな男を日本代表に呼ばなくて、どうする!?
しかも今回のカタールW杯は、26人招集。
1枠くらい、長谷部に使ってもいいのでは無いか…?
いま、まさにそんな議論が日々、繰り返されているのだ。
長谷部誠を呼ぶとしたら…?
『サッカーダイジェストTV』では、より現実的な目線で議論が展開されている。
このW杯期間に入る事で、欧州クラブは中断期間に入る。
- 長谷部誠が所属するドイツのブンデスリーガは、11月中旬の第15節をもって中断に入る。
再開は1月の20日から。約2ヶ月の中断。 - 三苫や富安のいるプレミアリーグは、12月26日からリーグが再開される。
そもそもプレミアリーグは、ウィンターブレイクが無い。
リーグ開幕と共に、国内カップ戦が2つ、リーグ、CL、ELとコンペティションの数が多い為。
それ故、かなりタイトな日程であると、例年問題視されている。 - 日本人が多く所属するベルギーリーグも、W杯の中断のみで、12月の下旬からリーグが再開される。
- その他のリーグも、ほとんどがW杯の中断のみでリーグが再開される。スペインも同様。
長い中断期間を取るのはドイツなど、数えるほどである。
W杯で勝ち残る代表選手は、決勝まで行くと休みは1週間あるか無いか。
長谷部の所属チームであるフランクフルトは、この中断期間に合わせて、日本ツアーを行う。
この影響からも、長谷部誠の重要性は大きく現実路線としてチームが招集を快く思わないだろうとも言われている。
そんな現実的な路線からも『サッカーダイジェストTV』では、よりリアルに招集の可否を話し合っている。
さらには、仮に呼ぶなら、選手なのかスタッフなのか…
熱い話が展開する。
その全貌は、是非、動画で拝見していただきたい!
画像出典:「【日本代表】長谷部誠は森保ジャパンに必要? サカダイTV編集部が行き着いた結論は…」サムネイルより
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