【RIZIN】やったぞ!山本アーセン4年ぶりの勝利!次戦への展望は?

2023年5月6日(土)に有明アリーナにて開催されたRIZIN.42の第4試合/伊藤裕樹 vs 山本アーセンで、アーセンが2年9ヵ月ぶりの復活勝利【3R 判定 (0-3)】を上げた。
前回の試合後から復帰するまでに2年9ヵ月。復帰するまでの間アーセンが何を思い、そしてどんな思いをもって今回の試合に臨んだのか、勝利者インタビューですべてを語った。

山本アーセンとは

山本アーセン 試合後インタビュー / RIZIN.42 ※日本語字幕追加(11:12 〜)

◆山本 アーセン(やまもと・アーセン) 1996年9月8日、神奈川県生まれ。山本KID徳郁の甥っ子。4歳よりレスリングを学び、数々のジュニア大会で優勝を収める。リオ五輪を目指すがケガにより断念。 15年末MMAルールでのRIZIN電撃参戦。デビュー戦では伝説の格闘家ヒクソン・グレイシーの息子クロン・グレイシーと対戦した。16年9月のRIZIN.2で才賀紀左衛門と対戦し、初勝利をもぎ取っている。

ネットではトレンド1位

 ネットでは「アーセン」が日本トレンド1位。「今までごめん」「アーセン最高!」「アーセン勝って泣いた」「アーセン覚醒!」など声が挙がった

呪いが解けた

ちょっとした呪いがとけたような気がします
試合後の感想については「やっとゆっくり寝れるような気がします。なんか、ちょっとした呪いがとけたような気がします。よかった。」と2年9ヵ月ぶりの復活勝利に安堵を語った。

この2年9ヶ月

また、今回復帰するまでの2年9ヶ月に何を思い、今回勝利を得たことについては
このように語った。復帰するまでの2年9ヶ月かな?よくピッタリとした時間はわからないけど、
それが一番辛かったです。」「でもなんか結果に、自分が望んでいるような結果じゃなかったけど、
結果が出てよかったなと思っています。」復帰するまでに2年9か月という期間は、格闘家としては長すぎる休養期間だったかもしれないが、その時間があったからこそアーセンに、自分に足りないものを考え、答えを出す時間となったようだ。「まあ次は”決闘で”勝てるような試合をしていきたいです」との言葉が強くなった彼を表しているように思えた。

試合内容について

試合内容に関し「望んでいた結果ではなかった」と語ったアーセンだったが、
今回の試合内容と今後の展望と目標についても語った。「もちろん15分で判定があるのはスポーツじゃないですか。でもやっぱり俺たちはその、格闘技ってやっぱその倒しあいだと思っているので、そんな、時間内で決められなかった。選手としてはあんまりよろしくない結果なんじゃないかなとは思ってる」「まあ次は”決闘で”勝てるような試合をしていきたいです」そして、今回対戦した「伊藤裕樹」についてはこのように語った。「正直、今回伊藤裕樹選手のことは何も調べてなくて、何を言っていることも、何も俺、本当に情報入れないで、ただ自分がやらないといけないことばっかりを考えて自分がやりたいことだけを考えていた」「相手のことは弟分の將生が全部真似してくれて、でそこから自分はアイディアをこう見つけたり一緒に話し合ったりしてたんで、正直、今回伊藤裕樹君のことは何も知らなかったです」対戦相手の情報を何も調べずに今回の試合に挑んだというアーセン。
情報の無い状態で試合に挑んだことが結果として「自分を信じる」ことへとつながり、今回の結果へとつながった。

今後の展望

今後の展望・目標についてはこのように語った。「でもこの1勝のおかげで、なんか一つ吹っ切れた部分もあるし、今まではファイターとしての発見が試合中なかったんですけど、今回はファイターとしての発見があったのでそれをしっかり伸ばしていけたらと思います。」「なんか明確に目標が見えて、なんか試合に勝ったというより、「あ、俺まだ強くなれる」って、本当にそっちの方に嬉しさを感じてるんで、まあとりあえずちょっとこの傷を今から縫って、後輩の試合の準備を手伝おうと思っています」

山本ファミリーとしてのプレッシャー

アーセンは、山本ファミリーという格闘家一家に血統を持つがゆえに、周囲からの期待も大きく、その中で、なかなか思うような結果をだせなかった時期もあった。しかし、今回の勝利で山本ファミリーのアーセンから、いち個人としての山本アーセンが誕生したのはいうまでもない。筆者も山本KIDのファンだったのでアーセンの体たらくぶりには一時期失望していたが、今回の勝利は山本KIDのファンも喜ばせる結果となっただろう。

まとめ

アーセンは、山本kid、山本美優といった有名格闘家を輩出してきた山本ファミリーという格闘家一家の血統を持つがゆえに、デビュー以降、周囲からの期待も大きく、その中でなかなか自分でも思うような結果をだせず、長く苦しんだ時期もあった。アーセンが主戦場とするMMAの世界は、海外では中量級、ヘビー級の選手が主となって人気を博しているが、日本では、朝倉兄弟をはじめとする、打撃を主体とする多くの軽量級選手がしのぎを削っている。その中で、レスリング出身のアーセンは、打撃への対処や、MMA特有のマウントポジションからのパンチに苦しみ、試合で結果を出せない時期もあった。だが、今回の結果を通じ、今後新たな山本アーセンを見せてくれるのではないかと、大いに期待できる勝利者インタビューであった。

画像出典:「山本アーセン 試合後インタビュー / RIZIN.42 ※日本語字幕追加(11:12」サムネイルより

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